増田メモリアル

はてな匿名ダイアリー(通称:増田)の面白投稿ピックアップ

友達だった小指のないおじさん

誰でも下心が分かれば、人付き合いで苦労しませんね?

 

anond.hatelabo.jp

某飲食店でバイトしてた時、お客さんとして出会った

小指のないおじさん。

そういう世界の人、リアルで初めて会った。

Qさん、としようか。

 

おじさんというか、おじいちゃんにちょっとかかってきてる感じ。

(とか言ったら怒られちゃうかな)

がっしりした体で、確かに強面だったけど、

お店にいる間は大抵ガハハと笑ってて愉快な人だった。

 

ひとりでもしょっちゅう来るし

若いのとかたくさん連れてきて、売り上げに貢献してくれるし

話すと面白いし、差し入れもくれるし、店のみんなに好かれてた。

(あ、でも、実際キレてる場面も何度か見たの怖かった。ホンモノなんだと思った)

 

バイトの子らを食事に連れて行ってくれることもあった。

ある日、自分も誘われて、バイトあがりに3人で食事をした。

最初ちょっと緊張してたけど、一緒に行ったバイトの人は既にQさんと仲良くて

くだけた雰囲気だったし、料理も美味しかったし、楽しく過ごせた。

お酒も飲んだ。

「お前、よく飲むなあ。食べるなあ。」と感心された(多分)。

 

その後は、お店で会うと「おい、増田!いつもの!」

みたいに声をかけてくれるようになった。

他のバイトはもちろん社員にも同じような態度だったけど。

粗野な振る舞いをしても、不快感がない、周りに迷惑をかけない、

(1人で来てて混んでくると、「俺あっち移るわ」などと席を自ら移動してくれたり)

不思議な紳士具合だった。

 

そのうち2人でもバイト後に飲み行くようになった。

たくさん飲んで食べた。

焼肉とか鰻とかフグとか天ぷらとか鉄板焼きとか

独りでは行けないお店にもたくさん連れてってもらった。

美味しかったなあ。

 

とても博識な人で、いろんなことを面白おかしく話してくれた。

本や歴史や最近のドラマや映画、芸能界の裏話的なやつも。

Qさんと飲むのは毎度美味しかったし、楽しかった。

 

彼の友人を交えて飲んだこともあった。

その男性も面白くて、ちょっと偉い人で、

こんな人と友達なんだ、とびっくりした。

 

ただ普通に飲み友達だと思っていた。

Qさんのいろいろ(壮絶)な女性体験も聞いていたし

冗談めかして下ネタはしょっちゅう話していたが

なぜかいやらしい感じもなく、触ってくることもなかった。

 


1年ほど経った頃、就職が決まったのでバイトを辞め

「仕事決まったよー」と連絡したら

「お祝いしてやるよ」とまた飲みに行くことになった。

他のバイトの子も就職祝いで

「Qさんとごはん行った―」とかいう話をよく聞いてたので

みんなと同じようにお祝いしてくれるんだな、優しいなー

と喜んで出かけた。

 


ちょっと久しぶりに会ったQさんは、相変わらず

ジャージにつっかけみたいな格好で登場した。

「よう増田!仕事決まって良かったなあ!」と言ってくれ乾杯した。

こんな会社で楽しいよーとか話して、いつものように自分は

「おいしいなあ、おいしいなあ」と、たらふく食べて飲んだ。

満腹で良い感じに酔っぱらって、その店を出た。

金曜の22時くらいだったか。

 

いつもならここで

「Qさん、ごちそうさま!ありがとー!」

とお礼を言って、「おう、またな。」

と別れるのだが、この日は

「じゃあ、行くか。」とQさんは言い、

歩き出し、着いたのはホテル街。

でもよく行ったお店の近くでもあったので、

「今日もあそこ顔出すのかな?」とか思っていた。

 

コンビニに入るQさん。

「なんか要るか?」

「ううん、大丈夫。」

状況が飲み込めてなかった。

酔っていたのもあり、へらへらついていくと

ラブホテルではなく観光客が泊まるような

きれいな高いホテルにチェックインしていた。

 

???

よくわからないまま、部屋に入った。

「あーおなかいっぱい。あー!眺めいいねえ!」

実際眺めは良かった。

とりあえずタバコを吸い出したQさん。

コンビニで買ったお茶をもらって飲んだ。

 

ベッドはひとつだったか、ふたつだったか、よく覚えていない。

あいや、ふたつだったようだ。

それぞれベットに腰掛けていたと思う。

何をしゃべっていたか忘れたが、ぐいっと引き寄せられ

キスをされた。

突然のことにキョトンとしてると

「やっぱりかわいいな、お前」

???

 

「ん?え?そうなの?ほんとに?」

「そうだよ。ずっとそういうつもりだったよ。」

???

しばらく行為を続けられるも

びっくりしすぎて、どうすればいいかわからず硬直していると

「…ダメか?」と聞かれた。

「びっくりして…あの…Qさんのことは好きだけど…ごめんなさい…」

 


この後のやりとりもおぼろげだが

結局は

「俺、帰るけど、お前ここ泊まるか?せっかくだし。

 あ、彼氏とか連れ込むなよ?(笑)」

(彼氏いません)

「いや、あの、帰ります。ごめんなさい…」

「わかった、じゃ行こう。俺は◎◎(知り合い)の店行くからよ。」

とQさんは言って、服を着て、ふたりでホテルを出た。

 


そしていつものように人ごみの中で

「じゃあな、俺こっちだから。」と笑って手を振るQさんと別れた。

 

自分は何を言ったっけ。

「ありがとう。じゃ…」ぐらいは言ったと思うが、よく覚えていない。

 


あれ以来、Qさんとは会ってない。

連絡もこない。当たり前か。自分も何も言えない。

 

 

ごめんなさい。

本当にびっくりしてしまった。

本当に友達だと思ってた。

全部ごちそうになっといて、そりゃないだろう、とも思うが

まさかそういう対象として見られてるとは思わなかった。

20や30歳くらい年上の人から言い寄られたことは、今までもなぜかあったが

自分の経験したそれとは全く違ってた。

Qさんには、全く嫌悪感がなかった。

好意は、ずっとあった。

自分が鈍すぎたのだろうか。

 


多分あれも4月の出来事だったので、最近ふと思い出してしまい、書きなぐってみた。

 

本当に、楽しかったんだ。

いっぱい飲んで、食べて、笑った。

バイトは辛かったけど、Qさんがいたから続けられてた。

お店で会えるだけで、テンションあがったし、

「夜、飯行くか?」って言われたら、もうすごい頑張れた。

救われてた。

そういえば、当時好きだった人の話なんかもしてたな。

いろいろめんどくさい話も聞いてくれた。

 

もう言えないけど、やっぱり今も、ありがとうと思う。

無自覚だったとしても、ひどいことした。ごめんなさい。

それでもあんな風に振舞ってくれて、すごい。

思い出すだに、かっこいい。

 


もう会うことは、きっとないけれど。

Qさん、ありがとう。

ずっと忘れないよ。

どうかお元気で。

 

https://anond.hatelabo.jp/20180410234142

自分はとある修羅の街で育ったけど、ヤの方に飯をご馳走になるということは「見返りを承諾した」と見なされると習った。

飯をご馳走になってお返しをしないというのは相手のメンツを潰すことになるけど、彼らはメンツはどんな場合でも守らなければならない。

つまりどんな経緯であれ飯をご馳走になったら終了。元増田は警戒心無さ過ぎ。

 

https://anond.hatelabo.jp/20180411025619

やーさんが良い人のわけないのに人間ってのはほんと馬鹿だ

 

https://anond.hatelabo.jp/20180411100442

そのおっさんがあと10年若ければ大変なことになってただろうね。

タダより高いものはないって言葉がぴったりだな。

見返りもなく女に金使うわけねーだろ。

 

https://anond.hatelabo.jp/20180411150705

「自分が鈍いのかどうか」知りたいようだったので私の意見を書かせていただくと、「ちょっとありえないくらい鈍い」と思う。

他の人も書いてるけど、何も男女の性的関係でなくとも、社会はギブアンドテイクで成り立ってるんだよという前提がわかってない(わかりたくない?)感じ。

「貰いっぱなしでいいよね? だって私は楽しかったんだもん!」は幼児的な願望。

 

見返りを求めてない人って、ほとんどいない。

これは覚えていた方が良い。

 

 

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友達だった小指のないおじさん

ただの夜遊び上手なおっさんなので、増田はあんまり気にする必要はない。今日も今日とてきっと、同じ手で何人かの女性に当たりつけてる。

2018/04/11 11:49

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友達だった小指のないおじさん

バブル就職世代のおばちゃんでも当時ゴチになるのは2回まで(3回目は危険)という認識はあった。ホイチョイやHDPのマニュアルに実効性があり男女とも学習しやすかった気が。今の方が「暗黙の了解」を共有しづらいかも。

2018/04/11 09:31

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ホイチョイ・プロダクションズ - Wikipedia

 

ホットドッグ・プレス - Wikipedia

 

見栄講座―ミーハーのための その戦略と展開

見栄講座―ミーハーのための その戦略と展開

 

 

友達だった小指のないおじさん

これが“若い女性はじいさんが自分の事を性的対象とみてるなんてこれっぽっちも思ってない”案件だな。まぁ、ホテルまで行ったのに未遂で終わったのはラッキーだったな。

2018/04/11 11:28

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友達だった小指のないおじさん

とりあえずQさんむっちゃ男前やな。

2018/04/11 10:01

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友達だった小指のないおじさん

お店の子に手を出さないルール守ってたんじゃないかな

2018/04/11 20:08

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友達だった小指のないおじさん

新法以降は堅気の人に無理強いすると一発でお縄だから無茶はできない。とはいえ良く弁えてたオッサンだし増田本当にお水むいてなかったんだね。/ふと白川道という作家を思い出した。中瀬さんの旦那だった。

2018/04/12 02:47

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友達だった小指のないおじさん

ヤクザだとしたら増田の食ったうまい飯はカタギの嗚咽の上に成り立ってるわけですが、エンジョイしてるなー。

2018/04/11 18:46

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友達だった小指のないおじさん

大した抵抗もせずにキス+αまで受け入れて、途中で止めてくれる人だったのは非常に幸運

2018/04/11 18:35

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がっついてるやつだったら途中で止めるとかできませんね?

大人の遊び人は、余裕があるんだなー。

 

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自分はとある修羅の街で育ったけど、ヤの方に飯をご馳走になるということ..

しかも「おいおい、俺のメンツを潰すのか」とか言っておごってくるんだ

2018/04/11 11:40

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ヤクザになる理由 (新潮新書)

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