学校の先生も所詮はただの人間です。変な先生に当たって嫌な思いをしても、気にしないようにしたいですね。
中学の頃、帰り際美術の先生に急に廊下に呼び出されて「皆に好かれてると思って調子に乗らないで。見苦しい」とだけ言われたことがあった。気さくで有名な人気の先生だったから、急な真剣なトーンで本当に恐ろしかったのを覚えている。怖すぎて誰にも言えなかった。
当時は自分で言うのもアレだけど、明るくて友達もいてバスケ部の部長もやってたし、中学っていう狭い範囲では勉強もできた方だったからそこそこ目立ってたと思う。でもその一言がショックすぎて「ああ、自分は謙虚さがないんだ、だめ人間なんだ、目立つのはやめよう」と思うようになった。そっから坂を転げ落ちるように暗くなって、友達も少なくなって、ラジオにどハマリして上田晋也のラジオにネタメールを送るのだけが楽しみの人間になった。ねえ…晋也…。
そこから10年以上経って、普通の社会人として働いているけど、未だにあの呪いの言葉が溶けない。 多分根っこの根っこは明るいので、たま〜に仕事とかでスポットが当たったときに我を忘れてはしゃいじゃうときがあるんだけど、ゲラゲラ笑ってくれる人がいる一方で、結構な確率で「増田さんって空気読めないですよねw」「増田さんって自分を客観視したことあります?」とかまぁまぁひどいこと言われる。その時絶対にあの美術教師の顔が空中によぎる。「ほら、言ったでしょ?」みたいな感じで。
どうしたらあいつを倒せるんだ。消したいよ。人目を気にしないで生きていきたいよ。もう分別もついと思うから、たまには調子に乗らせてよ。
いじめのある世界に生きる君たちへ - いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉
- 作者: 中井久夫
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